〝使って、百年〟 


 下地建具店のオリジナル家具は、飾り物ではありません。私たちの生活の一部として使っていただくものと考えています。


 下地建具店のある尾鷲市は、紀伊半島の東南部に位置し、前面に黒潮踊る熊野灘、背後には緑の深山大台山系を控え、市の総面積うち山林面積が9割を超えるなど平地が少ない地域です。東紀州はリアス式の海岸線で、カツオやサンマ・ブリなど新鮮な海の幸の宝庫の良港が多い地域として有名です。

 暖かく雨の多いこの地方の気候は、樹木の成長に適しており、江戸時代には紀州藩の奨励もあってヒノキやスギの植林が盛んに行われるようになりました。林業は漁業とともに、現在にいたるまで尾鷲市の主要な地場産業となっています。


 「尾鷲ヒノキ」と呼ばれるこの地方のヒノキは、年間4,000㎜を越える雨と傾斜が急で険しい地形の山で育つため、年輪の幅が狭くなり、強度が高くてツヤの良い、非常に良質な材木になります。


 百年持つ家具を創りたい。東紀州産の「尾鷲ヒノキ」を中心としながら、選び抜いた国産材を使用したオリジナル家具製作をおこなっています。

 

最終更新日

ニュース:2008.2.17

作品:2009.2.17